ソクラテス・ブリトーの打撃や守備の特徴は？過去成績も気になる！

2022年プロ野球新外国人選手情報です。

中日ドラゴンズが2022年新外国人選手として、ソクラテス・ブリトー選手を獲得調査している事が判明しました。

中日、マイナー通算８０発大砲・ブリトー獲得調査　立浪新政権、貧打線脱却へ補強第１弾（サンケイスポーツ） https://t.co/WmUswd3gV9

— tamocchang (@tamocchang) November 30, 2021

そこでここではソクラテス・ブリトー選手とはどういった特徴のある選手なのか、打撃や守備の特徴について、記事後半では通算の成績についてもご紹介していきます。

ソクラテス・ブリトーの打撃や守備の特徴について

打撃

どちらかと言うと中距離ヒッターです。

ホームランを量産するタイプではありません。

マイナーで20本塁打以上をマークした年は無く、AAAでも2018年に17本塁打をマークしたのが最高数字です。

広角にヒットが打てる

マイナーではやや引っ張りの傾向がありましたが、メジャーでは引っ張りよりもセンター方向から逆方向への打球が多く記録されています。

そのため、全方向にヒットを飛ばす事ができるタイプと言えるでしょう。

打球速度はまあまあ

メジャー通算の平均打球速度が87.3マイル（140.4km/h）

最高打球速度が112マイル（180.2km/h）と言う事で、打球速度はまあまあです。

しっかりと捉えられれば打球速度は速いですが、平均するとそこそこと言えるのではないでしょうか。

どちらかと言うとゴロになる打球が多い

ブリトー選手の打つ打球は、どちらかと言うとゴロになる事が多いです。

特にメジャーでは、2015年にゴロ率が57.7%、2019年が63.6%と高い数字を記録しています。

マイナーでもそこまでフライの率は高くなく、高く打ち上げたり距離の出る打球を飛ばしている感じでは無さそうです。

選球眼は良くない

結論から言うと、選球眼は良くないです。

選球眼がどれくらい優れているかを見る「BB/K」という指標があるのですが、

ブリトー選手のメジャーでのBB/Kは下記の通りです。

ブリトー選手のメジャーでのBB/K

2015年（18試合）・・・0.14
2016年（40試合）・・・0.09
2018年（24試合）・・・0.33
2019年（17試合）・・・0.24

と言う事で、これをどう見るかですね。

さらに、AAAでのBB/Kも見て見ましょう。

ブリトー選手のマイナーAAAでのBB/K

2016年（73試合）・・・0.22
2017年（78試合）・・・0.34
2018年（114試合）・・・0.42
2019年（97試合）・・・0.30
2021年（107試合）・・・0.34

AAAでもあまり選球眼が良くないと言う事で、四球を選ぶことは期待できないかもしれません。

IsoP（純粋な長打力）の数字はメジャーでは低く、マイナーではまずまず

ブリトー選手のIsoPの数字はメジャーでは低く、マイナーではまずまずの数字になっています。

ブリトー選手のメジャーでのIsoP

2015年（18試合）・・・.152
2016年（40試合）・・・.179
2018年（24試合）・・・.075
2019年（17試合）・・・.051

マイナーでのIsoP

2016年（73試合）・・・.145
2017年（78試合）・・・.158
2018年（114試合）・・・.222
2019年（97試合）・・・.228
2021年（107試合）・・・.125

ちなみにIsoPとは長打率から打率を引いたもので、長打率だけだと本当に長打力がある選手なのかどうか判断できない為に作られた指標です。

因みにIsoPは・・・

.280・・・すごく優秀
.220・・・優秀
.170・・・平均
.120・・・やや問題あり
.080・・・かなり問題あり

という評価のようです。

守備

次は守備について見ていきます。

守備位置は主に「外野」

ブリトー選手の主な守備位置は「レフト・センター・ライト」です。

それ以外のポジションを守れるのかどうかについては不明です。

外野の守備範囲は平均よりもやや下

ブリトー選手のレフト・センター・ライトの守備範囲は平均よりもやや下です。

これも指標でRngRという守備範囲の指標があるのですが、2019年のメジャーでの外野のRngRは

レフト・・・0.0
センター＝-0.4
ライト＝-0.5

と言っても試合数が極端に少ないのでこの数字をそのまま信用して良いものでもないのですが、＋数値にはなっていないので平均よりも守備範囲は狭いと見て良いと思います。

UZRで見るとライトを守るのが吉か

同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べて、どれだけ失点を防いだかを表す守備の評価指標であるUZRを見るとライトが一番良い数字となっています。

これもメジャーの成績なので試合数が少ないと言う点を考慮する必要がありますが、UZRの数字を見るとライトを守らせるのが一番良いかなと思います。

ライトのUZRがメジャー通算でもギリギリプラス数値でしたので、、、レフトとセンターはマイナス数値でした。

走塁

次に走塁や盗塁についてです。

盗塁は期待できる

ブリトー選手のもう一つの大きな特徴が、盗塁が期待できるという点です。

メジャーでは通算で3個の盗塁を決めていますが、マイナーでは通算で180個の盗塁を記録しています。

2014年にはA＋ではありますが、38個の盗塁をマークしています。

今シーズンもAAAで23個の盗塁を決めており、足の速さと盗塁の技術に関しては期待できるかもしれません。

ソクラテス・ブリトーの評価について

何だかガーバー選手と似ているような気がしないでもないですね。

ただブリトー選手はマイナー通算180個の盗塁を記録していることから、足で勝負出来るかもしれません。

打球がゴロの確率が高く、足の速い選手でそこそこのパワーを持っていると言うことで、俊足強打の1番打者としてならもしかしたら機能しそうな気がします。

ただ中日の戦力補強としてブリトー選手がピンズドかどうかですよね。

毎年得点力不足に悩まされている中日にとって、ブリトー選手の補強が適しているかどうかと言われれば疑問が残りますね。

ソクラテス・ブリトーのちょっとしたプロフィール

中日がソクラテス・ブリトー(29、Socrates Brito/LL/188cm/92kg/OF)を獲得調査との報道。大砲タイプではなくマイナーやWLでは100試合出たら打率.260～.300前後で10HR台という中距離打者。頭があまり突っ込まずスイングに癖がないのでこれを続けられれば日本で成績を残せる可能性も#dragons pic.twitter.com/h8W0cxghBf

— しーと (@drashiito1512) December 1, 2021

出身地	ドミニカ共和国
生年月日	1992年9月6日（29歳）
身長　/ 体重	188cm / 93kg
ポジション	外野
投球打席	左投げ左打ち
経歴	ダイヤモンドバックス→ブルージェイズ→ヤンキース