ブレイビック・バレラの打撃や守備の特徴は？過去成績も調査！

2022年プロ野球新外国人選手情報です。

オリックスが2022年新外国人選手として、ブレイビック・バレラ選手を獲得した事が判明しました。

契約年数	1年契約
年俸	1億円＋出来高
背番号	4

12月17日にバレラ選手を含めて合計3名の新外国人選手の発表がありました。

他の2人に関しては下記の通りです。

そこでここではブレイビック・バレラ選手とはどういった特徴のある選手なのか、打撃や守備の特徴について、記事後半では通算の成績についてもご紹介していきます。

ブレイビック・バレラの打撃や守備の特徴について

打撃

完全な中距離ヒッターです。

マイナーでも二桁ホームランを打った事があるのは1度だけで、しかも13本塁打と少ないです。

ホームランを量産するタイプのバッターではありません。

引っ張りの打球が多いが、センターから逆方向にも打てる

基本的には引っ張りの打球が多いですが、センターから逆方向にもヒットを飛ばす事ができます。

広角に打つ事ができますが、基本的には引っ張りの打球が多いです。

打球速度はそこまで速くない

2021年メジャーの打球速度が86マイル（138.4km/h）

最高打球速度が104.8マイル（168.6km/h）と言う事で、打球速度はそこまで速くはありません。

どちらかと言うとゴロになる打球が多い

ブリトー選手の打つ打球は、どちらかと言うとゴロになる事が多いです。

特にメジャーでは、2015年にゴロ率が57.7%、2019年が63.6%と高い数字を記録しています。

マイナーでもそこまでフライの率は高くなく、高く打ち上げたり距離の出る打球を飛ばしている感じでは無さそうです。

選球眼はそこそこ良い

結論から言うと、選球眼はそこそこ良いです。

選球眼がどれくらい優れているかを見る「BB/K」という指標があるのですが、

バレラ選手のメジャーでのBB/Kは下記の通りです。

バレラ選手のメジャーでのBB/K

2017年（5試合）・・・1.00
2018年（32試合）・・・0.54
2019年（17試合）・・・0.57
2021年（39試合）・・・0.67

メジャーではご覧の通りの数字なのですが、マイナーだとこの数字がさらに良くなります。

AAAでのBB/Kも見てみましょう。

バレラ選手のマイナーAAAでのBB/K

2016年（73試合）・・・1.40
2017年（117試合）・・・1.12
2018年（94試合）・・・1.08
2019年（107試合）・・・1.14
2021年（41試合）・・・1.26

と言う事で、AAAだとこの数字が1を超えてきており、なかなか悪くない数字になっています。

BB/Kが1を超えると言うことは、三振の数よりも四球の数が上と言うことなので、ある程度の選球眼はあると見ることが出来ますね。

IsoP（純粋な長打力）の数字はメジャーでは低く、マイナーではまずまず

バレラ選手のIsoPの数字はメジャーでは低く、マイナーではまずまずの数字になっています。

バレラ選手のメジャーでのIsoP

2017年（5試合）・・・.000
2018年（32試合）・・・.031
2019年（17試合）・・・.149
2021年（39試合）・・・.103

マイナーでのIsoP

2016年（73試合）・・・.074
2017年（117試合）・・・.137
2018年（94試合）・・・.144
2019年（107試合）・・・.177
2021年（41試合）・・・.126

ちなみにIsoPとは長打率から打率を引いたもので、長打率だけだと本当に長打力がある選手なのかどうか判断できない為に作られた指標です。

因みにIsoPは・・・

.280・・・すごく優秀
.220・・・優秀
.170・・・平均
.120・・・やや問題あり
.080・・・かなり問題あり

という評価のようです。

守備

次は守備について見ていきます。

守備位置は主に「セカンド」

バレラ選手の主な守備位置は「セカンド」です。

それ以外に、サードとショートのポジションもメジャーでは守っていました。

セカンドの守備範囲はあまり広くない

バレラ選手のセカンドの守備範囲はあまり広くないです。

これも指標でRngRという守備範囲の指標があるのですが、メジャーでのセカンドのRngRは

2017年（2試合）・・・-0.5
2018年（13試合）・・・-0.6
2019年（9試合）・・・-0.2
2021年（4試合）・・・-0.2

と言っても試合数が極端に少ないのでこの数字をそのまま信用して良いものでもないのですが、＋数値にはなっていないので平均よりも守備範囲は狭いと見て良いと思います。

寧ろサードの方がRngRの数字は良かったので、サードの方が良いのかもしれません。

UZRで見てもセカンドよりサードの方が良さそう

同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べて、どれだけ失点を防いだかを表す守備の評価指標であるUZRを見ると、サードが一番良い数字となっています。

2021年はセカンドよりもサードでの試合出場が多くなっており、UZRが1.9とプラス数値（セカンドは0.0）だったので、やはりサードの方が良いのかもしれません。

しかしオリックスにはサードに宗選手がいるので、やはりセカンドを守らせなければいけないでしょうかね。

走塁

次に走塁や盗塁についてです。

盗塁はそこそこ期待できるが・・・

メジャーでは通算で2個の盗塁を決めていますが、マイナーでは通算で112個の盗塁を記録しています。

今シーズンもマイナーで7個の盗塁を決めています。

しかし、盗塁の成功率はあまり高くなく、マイナー通算で79個の盗塁失敗があります。

これを見ると積極的に盗塁を仕掛けていくタイプの選手なのかなと感じますね。

オリックスは今シーズン盗塁がかなり少なかったので、こう言うタイプの外国人選手もアリっちゃアリかもしれないですね。

ブレイビック・バレラの評価について

パワーは劣るものの、選球眼と積極盗塁でクリーンアップよりも1,2番や下位打線に入れば機能しそうな感じはしますね。

三振の数も多くありませんし、コンタクト能力がありますから、出塁を期待して1,2番を打たせるのも悪くないかもしれません。

後は日本の環境と日本の投手の攻め方に対応できるかどうかが鍵になりそうです。

ブレイビック・バレラのちょっとしたプロフィール

出身地	ベネズエラ
生年月日	1992年1月8日（29歳）
身長　/ 体重	180cm / 86kg
ポジション	セカンド・サード・ショート
投球打席	右投げ両打ち
経歴	カーディナルス→ドジャース→オリオールズ→ジャイアンツ→ブルージェイズ→ヤンキース