小学生の時に棒を拾って遊んだ経験のある人は、大人になっても棒が好きらしい話。

バッティングセンターで棒を振りたがるのは、「勇者になった様な気分症候群」。

先日、高校生以来の友人7人とバッティングセンターに行った時の話です。

バッティングセンターと言うからには、当然バットを振ってボールを打つゲームになる訳ですが、メンバー7人のうち4人が男性でしかももうそれなりにメタボな体型になっている人も居るわりには、結構キレの良い素振りをしていましたね。

普通は「素振りの上手い人が上手くボールを遠くに飛ばせる?」と思うのが常識かもしれませんが、私の予想では飛ばない方に100円でした。この賭けに乗った人は居ませんでしたが、案の定、誰も上手い事ボールを飛ばすことが出来ません。

素振りだけはプロ野球選手並みなのに、いざバットを振らせると小学生以下になるのは一体何故なんだ?と問いかけてみた所、「多分、俺たちは棒を持つとうっかり強くなった様な気分になっているだけなんだと思う」と言って来たのです。

これはいわゆる、小学生の時に道端に落ちていた棒を拾って勇者になった様な気分症候群になった経験者だと断定して良さそうです。

 

男性が棒を持つと気分が高まるのは、人類が狩猟をして生活していた時代の「狩りの遺伝子」を引き継いでいるから?。

そもそも、この「小学生の時に道端に落ちていた棒を拾って勇者になった様な気分症候群」とは一体どんなものなのかと言うと、遡る事10万年前~かなり遡って驚いたかもしれませんが、それ位遡らないと説明が付きません。

かつて人類は狩猟をして生活していた時代がありましたが、まさに10万年前位がそんな時代で、当時は狩猟と言ったら男性がしているものでした。木を削って作った槍や石を巻き付けて石斧を作ったり、とにかく長い木の棒を持って出歩くことが多かった時代でしたね。

そしてその武器で日々の食料になる獲物を狩ってくるので、それはもう武器を持っている時の気分は攻撃力が10は上がった様な気分だった事でしょう。

そんな狩りの遺伝子は10万年経った今でも脈々と受け継がれて行きましたが、現代社会では狩りをする事は殆ど無いので、時々道端に落ちている棒を拾った時に位しか当時の遺伝子が呼び覚まされないと言う事になってしまったのです。

 

みんな野球が好きなのは、10万年前からの遺伝子の悪戯かも。

で、バッティングセンターの話に唐突に戻りますが、バットもある意味、狩猟の記憶を呼び覚まさせやすいアイテムと言う事で、バットを持つと気分的に強くなってしまうのだろうと考えられますね。つまりは、バットを持って強くなった様な気分は10万年前からの遺伝子のいたずらの様なものなのです。

と言う感じで、男性が棒を持つと、時々偉そうになったり強がったりする原因は大昔の記憶が呼び覚まされているだけなので、早めに正気に戻ってもらう様にしましょう。

因みに、全然打てなかった彼らは、その後ジュースを奢らされていましたとさ。